▪︎経営者だからわかる感覚
「相続」と「事業承継」、よく一括りにされます
実務的な感覚からすると…
似て非なるものというイメージです
1.事業承継=財産承継
この側面で捉えると…
相続の一部としての顔が出てきます
つまり…
相続財産の構成要素という側面です
事業後継者に承継させる事が必須なので
特定財産承継遺言を以って承継させる形です
相続発生タイミングでまで
株価を戦略的にコントロールする感じになり
相続税の納税資金を圧縮します
他の共同相続人がいる場合の
遺留分侵害額請求対応の資金準備も必要です
2.事業承継=経営承継
この側面で捉えると…
相続ではなくビジネスとしての顔が出てきます
事業後継者には覚悟が求められます
自分の人生をそこに賭けるだけの覚悟です
実はこちらの方が重要だと思ってます
株価圧縮のためにどんな高度なスキームを使っても
事業に影響を与えるようなスキームでは本末転倒
相続税対策ではなくビジネス優先であるべき
この感覚がわかるようになったのは
自分が会計事務所の経営者になって
ことごとく失敗を繰り返したから
事業って本当に大変ですが
独立して親からのプレッシャーない環境なのは
ある意味気楽です
これと比較して…
事業承継って親の生き様である事業経営を
子供が承継する訳ですから色んなプレッシャーがある
だからこそ覚悟が必要だと思います
独立して経営者になって初めて
この感覚が理解できるようになりました
経営者になれて本当に良かったなって思う